富山県の基幹産業である製造業を中心に、ものづくり産業の生産性向上やカーボンニュートラルに貢献するため、技術の研究開発を行います。具体的には、アルミ産業におけるサプライチェーン全体のカーボンニュートラルに寄与するセンサプラットフォームの開発や、製造業の現場から収集されるデータを可視化・分析するツールの開発などに取り組みます。これらの取り組みは、将来的な少子高齢化社会でも持続可能なものづくり産業の確立に寄与することが期待されます。
計算機援用光学(CAE)は、製品の設計・製造や工程設計をバーチャル空間上で検討し、生産加工プロセスのアジリティ向上を目指しています。実際に加工された製品には3D CADによる設計データとの誤差が含まれます。この研究では製品形状の三次元計測により製品の誤差を迅速に検出・解析し「加工による誤差」を見える化しています。また測定機自体が有する「測定による誤差」の解析により、バーチャル空間での生産プロセス検討に必要な高精度な「誤差因子」を明らかにしています。